怨み
妬み
憎しみ
マイナスの感情が、私を動かしていた。
「動かしている」のかもしれない。未だに。
褒められると伸びるのか、けなされると伸びるのか。私は間違いなく前者でしょう。
どうしようもなく打たれ弱い。けなされたりすれば、「負けるもんか」って思う前に「私はその程度なんだ」と諦める。
前に進む気になんてなれない。
だからずっと、「私は褒められると伸びる、頑張れる」と思い込んでいた。
けれど、そうじゃなかった。かもしれない。
私を突き動かすものは、「マイナスの情動」
ただそれだけだ。
貴方への─私への、恨み。妬み。羨望。憎しみ。怒り。
この手で苦しめたい、殺したいとすら願う程の情動。
総てを滅茶苦茶に壊してしまいたい。絶望だらけにしてしまいたい。
裏切られる位なら。屈辱を味わう位なら。
私を破壊される前に。
気持ちの平衡が保てなくなるのなら。
思うままに動かされる位なら。恐怖に慄いて日々を送る位なら。
「私」を殺さないで。
私は、アナタじゃない。
私を残していくのなら。
私を殺して。
棄てないで。
めちゃめちゃにしたい。
「私」を愛して。
苦しめばいい。
後悔すればいい。
死んでしまいたい。
ただそれしか考えていなかった。
その感情が私をここまで「生かし続けて」きたのかもしれない。
それらが、私を此処に繋ぎ止め続けた「情動」だ。
それがあったから、生きていた。生きられた。